CATS at HOME

猫と暮らす

 

キジトラ にっき(左)

キジ白 はっか(右)

   

7/22/2018 「シンクロネコ」

猫の生活はほぼ、食べる、排泄する、身繕いする、眠る、遊ぶ、の繰り返しのようだ。(未だ見せない面を隠し持っているに違いないが。)

その中でも睡眠に費やす時間は圧倒的に長い。話には聞いていたけれど、これほどとは思わなかった。(長年猫を飼っている人には「何を今更!」でしょう。)従来ハンターであった猫が狩りのためにエネルギーを温存するのは生き延びる必須要件であるとものの本に書いてあった。無駄な動きをしないで狩りに備えるのだと。しかし、狩りをしなくなった家猫が本能のままに「食っちゃ寝」を繰り返しているとどうなるか。人間と同様メタボ街道をまっしぐら。そうならないよう、最初から気を引き締めて飼うようにと保護猫カフェで教わった。

もうひとつ、猫の身繕いには感心する。食べたあと、必ず長い「お化粧タイム」がある。手を舐め、その手で顔をぬぐい、腕、足、お尻、背中、あらゆる場所を器用に舐める。二匹揃って同じことをする。並んでそれをやると、まるでシンクロナイズド・グルーミング(synchronized grooming)。二匹いると、それでは済まない。互いが互いを舐めあう。自分では届かない首の周りや、背中も上手に舐めあう。だが、時にお世話が過剰になると、舐められていたほうが突如「フギャー、もういい!」と飛び上がる。喧嘩勃発かと思いきや、他方があっさり引き下がれば何事もなかったようにまたそれぞれに戻る。いつの間にか並んで眠っていて、平和なものだ。

 

7/21/2018 「猫の冒険」

にっきとはっかがこの家に到着して5日め。まだ猫たちも飼い主もおっかなびっくりの状態が続く。けれど猫たちの探究心は旺盛で、毎日新しい活動領域をひろげている。今日は二匹で170cm以上ある書棚に飛び乗ってみた。

まずはっかが本棚の脇にある長火鉢の上でじっと棚を見上げて目測の上「これは行ける」と確信したところで一気にジャンプ。本棚の上で悠々と歩き回る。しばらくするとにっきが棚の上のはっかを発見。さあ、自分も行きたい。ちょっとへっぴり腰で同じようにジャンプ!おっと、片足が引っかかって危うく落ちるかと思われたところ、腕力で(?)なんとか上れた。

しばらく二匹で棚の上を徘徊する。はっかは満足するとすぐ降りてきたが、にっきは下り方が分からず棚の上で眠ってしまった。どうなることかとしばらく静観していたのだけれど、いつまでも降りてこない。はっかはとっくにいつものソファで優雅に眠っている。

・・・その後、人間のおせっかいで救出されたにっきは、はっかのそばへ行き、二匹重なりあうように眠る。(明日の朝まで放っておいてもよかったのかな?)

7/19/2018  「好きな場所」

朝食のあと、運動のつもりなのかはっかはやおら高所への跳躍を始める。どうやら毎日新たな地平へと領地を拡大しているのか、本日は冷蔵庫の上だった。昨日のレンジフードよりやや高め。日々新記録に挑戦中らしい。ずっとそこに留まるわけではなく、「できた!」という気分をまとって下りてくる。「ダメ」という理由もないので(考えつかない)阻むつもりもないが、冷蔵庫の上は埃だらけだったかもしれない。はっかのお掃除点検が入っている感じもする。

毎朝、空気の入れ替えに居間の窓を開ける。先日作成した脱走防止装置のフェンスが早速役立っている。がっちりバリアを立てると猫たちが寄ってくる。二匹揃って風に吹かれながら、外の物音や様子を見ている。出たいと騒ぐことはない。一緒に同じ方向を見るので、後ろから眺めていると面白い。外はどんなふうに見えているのだろう。一生を室内で過ごす深窓の猫たちの目に。

人間が物を食べる時、どうしても「私たちには何もないんですか?」の顔で見つめる。「ないのよ」とにべもない私に、「そうですか、どうしてもですか」の顔でまじまじと見上げる。これから毎日、この目で見つめるのだね。食事は完全に別々が幸せ。昨日も今日も午睡の後、オヤツをやったら私は娘に叱られた。太らせてはいけない、偏食を促してはいけない、特別な時のご褒美に取っておくべきだと。確かにその通り。実験は終了です、猫たちよ。

7/18/2018(2) 「気ままな二匹」 (にっき)

お地蔵さんのような前掛けを首に巻いてウトウトしているにっき。部屋の随所に気に入ったコーナー を見つけている。 昔、宮大工のお爺さんが作った長火鉢の上にクッションを置いたらどうやら居心地が よいらしい。それにしても、寝るのが 仕事の「ねこ」にふさわしく、彼らは日がな一日よく眠る。

人間が座りたいと思う場所は猫にも具合が良いらしい。奪い合いになる。「ちょっと座らせて」 とどいてもらい、よっこ らしょと座ると、今まで猫が眠っていたシートはほんのり暖かい。

猫じゃらしのようなおもちゃではちっとも遊ばない。...と言うより、誘いに乗ってこない。あくまでも、どこまでも自分たちのお気に召すままのコンビです。

7/18/2018 (1) 「気ままな二匹」(はっか)

はっかの姿が見えない、と慌てて周囲を見渡すと思いがけないところにいる。今朝はレンジフードの上に座っていた。 どうやって登ったのか現場は見ていないのでわからない。あれよと思う間に、ひらりと降りた。猫に必要なのは 水平スペー スより垂直スペースですと保護猫カフェの主催者が言った通りだ。ただし、「焼き猫」にならない よう気をつけねば。

 

7/17/2018 「到着した日」

リアル猫到着。既に居場所を見つけて落ち着いているのは蘭改め「はっか」(上)。その名を(猫自身が)認識している わけではないけれど「はっか!」と呼びかけてみる。その度にこちらのほうがくすぐったい。長い間、私たちは道端の野良猫 を観察するだけの「猫片思い」だった。よくぞこの家に来てくれたねとほれぼれ眺めている。はっかは(こう見えても)警戒 しているのか、まだ餌をほとんど食べない。室内偵察は抜かりない。時々完全に気配を消して物陰に隠れる。その度にいなく なったのかと新米飼い主は肝を冷やす。

一方、到着した途端に好奇心丸出しで、動き回り・嗅ぎ回り餌や水をやれば食べまくり・飲みまくり、派手な音を立てて トイレの砂を撒き散らし、活発なのが菫改め「にっき」(下)。二匹ともスパイシーな名で呼ぶことにした。おそらく二匹 とも私たちの生活に様々なスパイスをふりかけてくれることだろう。

到着からひと晩明けて、猫たちは本来の性質を発揮しよく眠っている。知らないところに来たのによく平気だね、 というくらい眠りこけている。だから、飼い主の方も平常の生活を続ければ良いようだ。猫たちはそのうち別の本性を 現すのではあろうが。

7/13/2018  「BCの記録」(3)

BCは"Our Life Before Cats Came"(猫が来る前の暮らし)ということにしよう。「期待と不安の日々」。

これまで我が家にはなかったものが増えていく。俗に言う「猫グッズ」だ。餌用・飲み水用のボウル、トイレ、爪研ぎ、 キャリーケース、ブラシ、洗剤、等など。これから餌もトイレ用の砂(もどき)も要る。さらに、首輪だとか寝床だとか。 まだ猫自体は到着していないから、周辺状況だけが進行するというおかしな具合なのだけれども、迎え入れる体制を整えな くてはということで、「エアー猫」を念頭に人間だけが狂想曲を奏でている。

7/11/2018 「BCの記録」(2)

BCは"Our Life Before Cats Came"(猫が来る前の暮らし)ということにしよう。「期待と不安の日々」。

ただの窓である。それに格子フェンスを取り付けた。空気を入れ替えるために窓を開けた時、猫が飛び出さないように。 家の中だけで猫を飼うにはいろいろな工夫が要るようだ。人間にとっては何でもないようなものが猫には危険物となる。 早速室内の片付けから開始。改めて点検すると、まああるはあるは、いらないものがいっぱい。なんだか猫に城を明け渡す ような気がしなくもないが、柄は大きくても小さくても命一つは同じ命。お互い寿命まで共存するには、大きい方が小さい方 に譲らなくてはならないことのほうが多いのかもしれない。

7/9/2018  「BCの記録」(1)

BCは"Our Life Before Cats Came"(猫が来る前の暮らし)ということにしよう。「期待と不安の日々」。

まだ猫はいない。けれど猫が来る予感がする。そこで、このページを開設することにした。もし本当に猫が来たら、 ここで猫との暮らしを綴ろうと思う。猫がどんな姿を見せてくれるか今は未だ想像もつかないけれど、おそらくこれまで とは生活が随分変わるのではないかと予想できる。さて何を用意したら良いものやら。昨日保護猫カフェに行って主催者 の方々とお話をしてきた。その指南に従って先ずは基本的な環境整備だ。

左の写真は保護猫カフェBoni's House付近の風景