Walking in Sayama Hills

狭山丘陵散策-01

景勝地を訪ねるのでも名所旧跡を目指すのでもない。ただひたすら近隣の里山や田園地帯、林や緑道を歩く。せいぜい数時間、長くても半日。世に言う「プチ旅」の類である。だが、日常の定まった周回路を外れるだけで、こんなにもワクワクし、身も心も活性化されるとは驚く。片手に地図、片手にカメラ、全身に好奇心を漲らせ、さあ今日も散策に出かけよう。

私の暮す東村山市は東京と埼玉県の県境にある。この一帯には「狭山丘陵」という緑豊かな起伏が広がり、貴重な自然が残されている。(私自身は直接かかわったことがないのだが、)自然環境の保全運動も活発である。宮崎駿監督のアニメ作品(『となりのトトロ』)の舞台になったこともあり、首都近郊の田園地帯の原風景ともいうべきものがそこここにある。

この地にすみついて約20年。「私の地元」を写真で綴る。緩やかにのんびりと気が向いたら歩くので、不定期に掲載します。今回のコースは、西武狭山線下山口から西武球場駅までの一区間。本当は「菩提樹池」を目指していたのに最後で迷い、そのスポットは後日再訪の予定・・・というくらい呑気な散策です。

August 3, 2011

西武池袋線西所沢から西武球場前へ至るたった二駅だけの支線、狭山線(単線)。その下山口駅を降りて路地を西に入ると勝光寺が視界に飛び込む。

勝光寺脇は緩やかな登り道。畑が広がる。

畑の片隅に植えられた色鮮やかな花が風景に精彩を添える。

狭山は茶所。茶畑がよくみられる。東村山の我が家でも狭山茶ばかり飲んでいる。

変哲もない畑の向こうには丘陵がうねうねと広がる。本日は曇り空。

いつも電車に揺られて決まったルートを通っていると、こんな田園に立つだけで気分が高揚する。

茶畑の随所に扇風機のようなプロペラが回る。カラス除けかな?

広々した畑と丘陵の風景にまだ感激しています。

畑中の道の突き当りは雑木林。

この雑木林が結構奥深い。真昼間からヒグラシの蝉しぐれを全身に浴びる。

切り株にびっしりとサルノコシカケ。

緑道に入る。緑陰にベンチが配置されて、涼しい。

元は尾根道だったところが宅地開発で緑道に変身したという。

緑道を結ぶ陸橋のひとつから付近の街並みを覗く。

陸橋の一つ。ポツリポツリと人が通る。

人工的に造成された緑道でも歳月が緑を深くし、快適な散歩道となる。

陸橋を下の道路から見上げたところ。景観に溶け込んでいる。

緑道を離れ一般道を南下する途上視界が開けた。右端は西武ドーム球場。

幾度か道に迷い、山口小学校脇へ。

小学校に向き合う城上公園。

路地の稲荷神社。

中氷川神社。社の森はこんもり深い。

西武狭山線の線路を超える。

両岸を緑が覆う柳瀬川。

両岸をコンクリートに固められた柳瀬川。

川辺の緑地。

夏の畑は緑が深い。

畑の中の学童保育。小さなプールで大騒ぎ。

暑い暑い昼下がりの畑道。

菩提樹、のはず。

大欅のある農家。

欅のゆえに、自販機が置かれたとしたら…。

密巌院の方角。本日は信者の皆様でにぎわっていた。

その先の上り坂を当然こちらだろうとてくてく登って行ったのだが…。

気持ちのいい上り坂だった。

木立の間から、下の畑が望める。

益々緑は深く。

昇りつめたところには広々した畑と木立。

見事に枝を張る桜。

しかし、その先には何と西武園ゴルフ場が!道を間違えた。

来た道を戻って、平地の畑中を行く。

地図の道でないことは歴然だったが、どうしても目指す小道は見つからず。

どちらを見てもむせ返る緑。

よく耕された畑の土はさざ波のような美しさ。

うねうねと丘陵を見晴らす。

田園に溶け込む。

既にうなだれる向日葵。

そして造成は進む。ここも街になっていくのか。

目指す菩提樹池を見つけられずに西武球場前まで来てしまった。

夏の花を眺め、

ダリアの赤に目を奪われ、

野草の繊細さに思わず魅入られる。

かくて散策は目的地に到達することもなく終わり、私は西武球場前駅から西武山口線で、 西武遊園地を経由して、西武新宿線で八坂迄二駅。そこからは徒歩で帰宅できる。なんとも ミニミニトリップだった。たかが三時間足らずの散策で旅行気分が味わえるとは安上がり。でも、今度こそ いつかどこか遠くへも。  

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