徒歩記 3
■ ライフライン 2005年夏、首都圏は局地豪雨に見舞われて河川が氾濫し、世田谷区・中野区などに床上浸水の被害をもたらした。コンクリートの地面は雨水を吸収せず、それが一気に中小河川に流れ込んだのが原因という。アメリカ南部メキシコ湾岸ミシシッピー川流域にハリケーン「カトリーナ」が甚大な被害を及ぼしたほんの数日後のことだった。いずれも、いつになっても人が水と協調して生きるのはたやすいことではないと痛感させられる出来事だった。
初出 東洋学園発行「研究室だより」37, 2005 なお、本文で触れた玉川上水・野火止用水・本郷給水所公苑関連の写真は、「東京散歩」中、武蔵野点描「五月の光彩」、 再生の水辺「玉川上水」、 弥生の風 「多摩湖自転車歩行者遊歩道」 、武蔵野春のせせらぎ 「野火止用水緑道」 、 神田川の両岸--駿河台と本郷 、 サクラ咲く川辺「玉川上水羽村の堰」と多摩川、「多摩湖一周自転車道」 の中に収録されています。よろしければ併せてご覧下さい。
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